桜の舞う神社

日常の雑談
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2025年4月某日、東京都千代田区の靖国神社へ桜をみるため参拝してきた。

境内は桜が満開で花見にきたのであろう参拝者がたくさんいた。
一眼レフカメラを持っている人も多く見かけた。





靖國神社には東京管区気象台が指定する東京地方の桜の標本木があり、開花宣言といえば靖国神社と思い浮かべる人も多いかもしれない。

2025年は3月24日午後2時過ぎに「開花」が発表された。
昨年2024年は過去10年で最も遅い開花となったようだが、2025年は昨年より5日早い平年並みの開花とのこと。


どうも筆者の中では入学式=桜のイメージがずっと昔からあり、桜というと4月に咲くものとイメージしてしまう。
それでいて、実際には3月に咲くものでいつもギャップを感じてしまう。

なんだか今年は桜が咲くのがずいぶん早いなぁと思っていたが、平年並みとのことでこれまた筆者の中でずっと拭えない桜のイメージとのギャップだ。



桜だけでなく非常に自然豊かな空間であった。



青々と茂る葉と桜の色のコントラストが非常に美しい。


靖国神社の創建は浅く、明治2年(1869)明治天皇の思し召しによって建てられた招魂社がはじまり。
戊辰戦争で失われた多くの御霊を慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的に創建された神社だそう。

どうしても現代人には映画などのセリフでよく使われる”先の大戦の「靖国で会おう」”をイメージしてしまうかもしれないが、それよりも前からここは国のために命を捧げた人々へ敬意と鎮魂を表した場所なのだ。
(だからこそ、先の大戦でも「靖国で会おう」と戦友と誓ったのである。)


本殿にお参りするも、ここに来るととても”自分のための悩み事や願い事”なんて神様に伝える気になれなかった。
自分が悩んでいることが平穏な生活の上に成り立っていることに感謝することにした。


広い境内を散策していると、ところどころそれぞれの木に札がかけてあって、「○○隊生存者一同」というようなものも見かけた。

この靖国神社に豊かな自然、木や花を植えることで、まさに国のために一命を捧げた勇士たちへの敬意と鎮魂を表していると感じた。

せめてこの場所は最も安らかで最も美しい場所であってほしいと思った。





風で桜の花びらが空に向かって舞っている様子が、安らかに楽しく幸せに舞っている御霊に思えて幻想的だった。

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